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電池電流が異常高値となった心房出力回路の短絡と思われる
ペースメーカ植込みの一症例
医仁会武田総合病院 臨床工学科
◯高垣 勝、芹山康雄、中島準二、上田卓生、中村晴美、今村博明
症例は66歳、女性。2000年6月に洞不全症候群にてDDDペースメーカを新規植込み。
植込み時のデータに問題を認めず、術後5日目の心房電流は7.7mA(出力3.5V、インピーダンス455?)で、電池電圧および電流はそれぞれ2.76V、19?Aであった。ところが1週間後に出力を心房、心室ともに2.0Vに下げたところ電池電流が105?Aと上昇し、3ヶ月後には電池電圧が2.69Vまで低下、電池電流も101?Aと高いままであった。しかし、1週間後、3ヶ月後ともに心房電流は4.3、5.1mA
と正常であった。その後の精査の結果、心房出力が2.5V設定以下でのみ電池電流が異常高値となることがわかり、心房出力回路のうち限られたコンデンサ部分での短絡が示唆され、ジェネレータ異常と判断し交換を行った。
今回は一連の経緯に考察を加え報告する。