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体外式酸素化装置(ECMO)施行中に於ける脱血不良による溶血に対してPE・HDを行った事例
玄々堂君津病院、臨床工学科、外科*
○境澤雅也、渡邊仙志、長谷川民世、三浦國男
加藤正久*、大ア慎一*
【はじめに】サイトメガロ肺炎による重度呼吸不全症例に対しECMOを施行した。ECMO施行中、脱血不良による溶血を認めたためPE・HDを併用し、有効であった症例についての体外循環中経過と臨床成績、及び補助循環システムの有用性・安全性、溶血の原因・防止法について検討したので報告する。
【方法】ECMOは 補助循環装置:キャピオックスEBS、血液回路・遠心ポンプ・人工肺:キャピオックスSXカスタムパック(HP)を使用し、脱血用カテーテルを大腿静脈より右心房に、送血用カテーテルを左鎖骨下静脈から挿入し、それぞれ留置した。脱血流量を2L/min、酸素濃度及び流量は100%にて2L/minとし、抗凝固剤はヘパリンを用いてACT200秒以上とした。PEは 血漿分離器:PS-06を使用、QB120ml/minで3Lの血漿交換を行った。HDは ダイアライザー:BS-1.0Uを使用、QB120〜150ml/minにて施行した。
【結果】ECMO施行により血中酸素濃度は改善され、約77時間で離脱した。またECMO施行中に起きた溶血については、PE・HDを行い対処した。
【結論】ECMOは準備・操作も簡便な事から、肺機能低下による呼吸不全患者には有用な補助手段である。また溶血に対しては、体外補助循環の特性・及び同システムを十分に理解した上で施行する事が重要であると考えられた。