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シリコンチューブは空気が漏れる?

あさなぎ病院透析センター、富山医科薬科大学和漢薬研究所 臨床利用*

○稲垣 均、佐野豪泰、山口秀樹、鈴木麻里、黒田昌宏、浜崎智仁*

 

目的:透析中において、静脈側エアートラップ内の血液レベルが僅かずつ上昇してくる。この原因について調べるため、透析装置の圧力点検用チューブや、静脈圧測定用延長チューブ等、透析関係に用いられる2種類の材質のチューブについて2つの方法により漏気実験をおこなった。

方法1:デジタル圧力計(PG-100-102GH, コパル電子社製)、の圧力測定用ニップルの先端に透析装置の圧力点検用チューブ(内径および外径、2.5×6.0mm、シリコン製)(以下 Si-1 と略す)と、静脈圧測定用延長チューブ(3.3×6.6mm、シリコン製)(以下 Si-2 と略す)と、(3.4×6.0mm、軟質塩化ビニル製)(以下 PVC-1 と略す)(長さはすべて20mm)の試料をそれぞれ接続し、これらのチューブ内の空気圧力を300mmHgまで上昇させた後、30分間におけるベース圧力の変化を3回測定し平均値をとった。さらにSi-1とPVC-1の試料の長さを1000mmとしたときの圧力の変化も同様の方法で測定した。

方法2:Si-1とPVC-1に内圧をかけた状態で、1時間水没させた後、写真撮影をおこなった。結果:Si-1および、Si-2はそれぞれ、−10±0.4(−115±5)、−15±0.7mmHgと、著明な圧力の低下を認めた。PVC-1は−2.3±0.4(−9.3±2mmHg)と、全試料において圧力の低下があった。 (  )内は試料の長さ1000mmのとき。水没試験では、シリコン製のみ、チューブの周囲に内部より漏気した大量の気泡が目視により観察された。軟質塩化ビニル製のチューブには変化は見られなかった。

結論:透析装置の圧力点検用チューブや静脈圧測定用延長チューブにシリコン製のチューブは漏気するため不適である。