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リクセル内の流量分布についての一考察 −温度変化による実験から−

みはま病院

○土屋 正二(ツチヤ ショウジ)、武田 稔男、内野 順司、吉田 豊彦

 

【目的】リクセル内の流量分布について、中心部と外周部の温度変化の実験から検討した。

【対象】吸着型血液浄化器リクセルS-35(鐘淵化学)

【方法】血液ポンプを使用して37℃の温水を循環させ2つの実験を行った。各実験においてリクセルの中心部と外周部の温度をデジタルサーモメータを用いて測定し、リクセル内の流量分布について検討した。

(実験1)循環流量を100〜250ml/minまで50 ml/min刻みで変化させ、各流量で10分後の温度を測定した。

(実験2)循環流量を0〜100・200・250ml/minに設定したときの温度を各測定位置の温度が一定になるまで30秒毎に測定した。

【結果】(実験1)各流量とも中心部と外周部で約0.5℃の温度差が生じた。

(実験2)循環流量100ml/minでは中心部が5分で36℃、外周部が7.5分で35℃、200ではそれぞれ3分36.4℃、5分36℃、250では2.5分36℃、4分35.7℃となった。

【考察】中心部と外周部で温度差があることから、流量分布は均一でないことが考えられ、それは流量が低いほど大きいと思われた。このことからリクセルの吸着能力をより有効に発揮するためには高血流量を出し、なるべく外周部への血液の循環を大きくする必要があると考えられた。

【結語】リクセルの流量分布について中心部と外周部では均一でないことが示唆された。リクセルの吸着能力をより有効に発揮させるための工夫が必要と考えられた。