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血小板増多症の体外循環の経験

群馬県立循環器病センター ME管理室

○安野誠、中嶋勉、松本貴之

 

はじめに:血小板増多症である患者に体外循環(CPB)を行った経験を報告する.方法,対策:・抗凝固剤にはヘパリン,メシル酸ナファモスタット(MN)を使用した.・人工肺前後の圧力を測定した.・ヘモコンセントレータ(HC)へ15分毎に空気を注入して目視での凝血を確認した.結果: CPB時間108分,ヘパリン使用量195mg,MN使用量120mgだった.プロタミン使用量は100mgで充分であった.CPB中のACTは238〜465秒の間で経過した.血小板数はCPB前112×104が終了時でも76×104だった.使用した血液回路などに凝血は認められなかった.

考察 血小板増多症に対して,ヘパリン,MNを併用することは安全な方法だと考える.人工肺前後の圧力測定,HCの確認は凝血を未然に防ぐ有効な方法だと考える.ヘパリンコーティング回路の使用,事前の血小板採取の実施はさらに安全性が増すと思われる.結論 血小板増多症の患者のCPBにヘパリンとMNを併用することは有効であった.疑わしい症例には充分な対策が必要である.