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低体温療法後にNO吸入療法・PCPSにて救命しえた急性硬膜外血腫の一例

健和会大手町病院 中央医療機器管理室

○金子 芳一

 

(目的)交通外傷による急性硬膜外血腫に対し、搬入時より低体温療法を導入しつつ開頭血腫除去術・ICPセンサー設置術を行い、手術直後より体外循環血液冷却による低体温療法を施行し、復温後に合併したARDSによる低酸素血症に対しNO吸入療法により劇的に改善するも再度、低酸素血症より心停止に至り、PCPSを施行し救命しえた一例を報告する。

(症例)16歳(男性)、搬入時JCS V-300HR:95、BP:170/80、瞳孔(対光反射):4.5(-)/7.0(-)、超音波画像診断・CTでは胸腹部・骨盤・頚椎には異常は見られなかった。母親が熱心なエホバの証人であった。

(結果)低体温療法は当院開発の心筋保護回路用熱交換器を用いた血液温制御法により良好な体温制御ができた。NO吸入療法開始直後より、74~80%であったSpo2が98~99となり劇的効果であり、DOB:3?も中止可能となった。PCPSは約76時間で離脱できた。

(結語)低体温療法後の重篤なARDSに対し、NO吸入療法・PCPSは有効であった。